『モヒカン故郷に帰る』

今回は『モヒカン故郷に帰る』を紹介します。今年48日に公開され、初日満足度ランキングではトップに輝いたこの映画、高田世界館で観てきました。

モヒカンスタイルの売れないバンドマン・永吉を松田龍平、恋人の由佳を前田敦子、永吉の父を柄本明、母をもたいまさこ、永吉の弟を千葉雄大が演じています。

ストーリーは、プロのバンドマンになるべく東京で活動していた永吉が、付き合っている由佳と結婚することを報告するために数年ぶりに広島の島へ戻ってくるところから始まります。頑固な父親・治は、永吉にまともな職業に就いてほしいと思うあまり、つっけんどんな口調で接してしまいますが、内心は嬉しくて、その夜、島民たちを誘って大宴会を開催します。しかし、宴会の直後に治が倒れ、がんであることが発覚し、余命宣告を受けます。永吉は父親の喜ぶ顔が見たいと島に残って奮闘しますが、なかなかうまくいかず……。

両親が健在の私にとって親が亡くなるということは、いつか来ることだと頭では分かっていても、なかなか想像ができません。認めたくないから想像できないのかもしれませんが。だから、「自分だったら、親に何をしてあげられるだろうか」、「望んでいることをしてあげられるだろうか」など、親の死と向き合う永吉に感情移入して観ていました。

親の死を通して家族の絆を描く、とはいえ、「癒されたい人はこの人の映画を観ろ」と言われるほど、独特のユーモアで和やかなムードを醸し出す沖田修一監督の作品ですから、泣いたり笑ったり楽しい2時間でした。イタリアの映画祭では、批評家賞と観客賞を受賞し、上映後はスタンディングオベーションが起こったそうです。親不孝息子の最後の親孝行、ぜひ観てみてください(^O^)